インフルエンザはマスクで予防できるか?

知っておきたい、インフルエンザの基礎知識

 

 

インフルエンザはインフルエンザウイルスが原因で起こる病気で、突然の高熱発症や全身の倦怠感などの症状が現れるのが特徴です。伝染性が非常に強く、また症状が激しく重症化しやすいことなどからふつうの風邪とは明らかに区別すべき危険な病気。

 

 

とくに高齢者や乳幼児は重症化しやすく、ときには生命にもかかわる伝染病のため注意が必要です。軽くすむひともいるのは事実ですが、決して軽視してはいけません。たとえばインフルエンザの流行時期に一致して日本全体の死亡率が高くなるという数字的データからも明瞭なように、肺炎や脳症などの合併症や持病の悪化をひき起こして死にいたるケースもまれではないのです。

 

 

風邪は、鼻・のど・気管などの呼吸器にさまざまな病原体が感染して起こる急性の病気の総称で、正確には“かぜ症候群”と呼ばれています。これには急性鼻炎、急性咽頭炎、急性扁桃炎、気管・気管支炎なども含まれます。

 

 

病原体のほとんどはライノウイルス、アデノウイルス、コクサッキーウイルス、または子どもに多いRSウイルスなど。病原体はさまざまでも症状は咳や発熱、のどの痛みなどほぼ同様のもので、伝染はしますが感染力はインフルエンザの比ではありません。